以前にドラフトの記事を書きましたが、それにより新たなる知見があったのでちょっと書いてみます。
ドラフトの裏側が分かるありがたさ
ドラフトヲタの必須アイテムの野球太郎ですが、ありがたいのは各球団の思惑が分かるところです。
円卓のランプがともるとき
ノンフィクションでドラフト会議をスカウト視線で描く名物企画です。毎年ドラフト後の野球太郎の前の方のページに掲載されていますから人気もあるのでしょう。
この記事で分かった情報は色々とありますが…
1 広島は楽天が中村一位で来ると思っていた、中日は来ないと思っていた
2 広島も中日も外れ一位は鈴木(ヤマハ)の予定だった。
3 外れ一位で鈴木も外したら、中日は石川翔 広島は山口翔をそれぞれ高校投手ナンバー1と見ていたので行く予定だった。
4 ヤクルト二位の大下は、ヤクルトは3位以下で取れないと思っていた、少なくとも広島はこの順位で取る選手ではないと思っていた。
5 巨人二位の岸田は楽天も狙っていた。楽天は方針変更で岩見を取った
6 西武二位の西川は評価が高かった。
7 ヤクルト三位蔵元は3位か4位で消える選手
etcetc
スカウトのリップサービスな部分もあるので、全てを額面通り信じられませんが、各球団が選手をどの程度評価していたかがわかるこのような企画は非常に貴重です。
とりあえず前の記事でヤクルトのドラフトを低く評価しましたが、野球太郎を見る限りでは大下の評価は言うほどは低くは無かったけど、やはり2位で取るほどではなかったようです。ヤクルトの2位3位はひとつづつくらい高い順位で指名しています。
自分の記事とのてらしあわせ
カープのドラフトに関してですが…
「二位の山口は外れ一位候補」…妥当な二位指名というより、24番目で残っていたのはやはり幸運でしたね。2016年の高橋昴也並みのラッキーな二位指名という私の評価は当たっていたと思います。
「4位の永井は誠也の後輩という意識はない」…二匹目のどじょうならぬ誠也を狙った?、という私の考えはどうやら外れでした。順位的にも妥当なところで獲得した模様です。
「5位の遠藤は良い投手」…私が一番知りたかった5位指名ですが、記事を読む限りは純粋に遠藤を評価して獲得した模様です。どうやら左投手を獲得しないといけないという思想はあまりなく、左右に拘らず良い投手を集める考えが見て取れます。
ドラフトの面白さ
楽天が狙っていた岸田を巨人が取ったから、楽天は巨人が狙っていた岩見を二位で取った…
西武3位の伊藤は大和田や高橋に似ている。広島3位のケムナブラッドは薮田や中崎に似ている。各球団には独自の好みのタイプの投手がいる。
こういった辺りがドラフトのドラマ、面白さだと思います。
ドラフトを見れば次に強くなるチームが分かるというのが私の持論ですが、ドラフト方針に明らかに変化したドラフトをしていたのが中日です。逆に変化が全くなかったのがオリックスです。ともに成功ドラフトだと思いますが、中身は好対照です。
またチーム作りのビジョンが見えないのが巨人とヤクルトです、両チームの低迷は続くのではないでしょうか。
今まで成功したやり方を踏襲したドラフトだったのが広島横浜日ハムです。自らの方針への自信が見て取れます。
新監督を迎えて、勝利より育成が許されるドラフトをしたのがロッテであり、就任3年目で目先の勝利を優先したのが阪神です。来季の阪神は本気です。