コロナ禍での被害の国別の差異

今回のコロナ禍で各国は様々な対策を取っているけども、どこでどういった差異が発生したかのかんなわの私見です。

2020年6月1日での各国の人口100万人当たりのコロナ死者

まずはこれをご覧ください↓

各国の2020年6/1での人口100万人当たりのコロナ死者数です。表はこちらから作成しました。

さくっと主要国に絞りましたが、欧米が大失敗しているのに比べて東アジア諸国は被害を食い止めるのに成功しています。

グラフを見るのに注意していただきたいのですが、これは対数グラフです。アメリカやイギリスは日本のだいたい倍ぐらい…ではありません。だいたい100倍ぐらいの差があります。

この差はどこから発生したのか

この激しい差があるというのを大前提にして喋りますが、どうして東アジア諸国は成功して欧米は失敗したのでしょうか?

ネットやテレビを見ているといくつかの意見があるようですね。

仮説1 東アジア…というか日本の生活習慣が良かった

挨拶でハグやキスをしない、土足で室内に入らない、マスクをするのに抵抗が低い、自粛要請に粛々と従うetcetc

仮説2 欧米で流行ったウィルスと東アジアで流行ったウィルスは別種

欧米で流行したウィルスは強毒性、東アジアで流行ったウィルスは弱毒性。弱毒性が最初に流行ったので東アジア民は抗体を持っていたetc

仮説3 気候風土の差異

ウィルスである以上コロナウィルスも高温多湿には弱い、寒冷なヨーロッパや北米と比べて東アジアは恵まれていた。

ファクターXは謎

まあ仮説は色々ありましても現段階で結論じみたものは出ていないと思います。この東アジアを成功させた未知の要因をノーベル賞学者の山中教授は「ファクターX」と名付けて議論しています。

この要因を探り当てて、来たるであろう第二波に向けて対策を取るのは非常に有意義な事ですが、その逆をやった方が早いんじゃねってかんなわは思っているのであります。

むしろファクターYを探せ

ここでもう一度冒頭の画像を再掲します。

波線の上から5番目が世界平均ですが、その上にあるのが欧米(英米伊)で下にあるのが東アジア(中日韓)+オーストラリアです。

世界平均と比べて東アジアが優秀というのは事実ですが、世界平均と比べて欧米が悪いというのもまた事実なんです。

ここで優秀な例に挙げた4国は先進国です。発展途上国と比べて人の出入りは多いですが、医療制度や公衆衛生環境は概して発達しています。優秀であってもそこまでの驚きはないと思うのです。

それに反して劣っている例に挙げた3国もまた先進国なんですよね。発展途上国に比べて人の出入りは多いですが、医療制度や公衆衛生環境は概して発達している……にも関わらず世界平均に劣る死亡率なんですよね。

欧米諸国が失敗した原因…戯れに名付けるならファクターYですか、このファクターYが何であるかを探す行為もまた第二波に耐えるために不可欠だと思います。もちろん現段階で推定はできても結論は出ていません。できるだけ早くにわかってほしいですね。

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