以前に書いたクラウドクレジットのペルー案件の記事の続きの報告になります。クラウドクレジットのメールですが、結局当初約束していた利率を守るのは難しいとの事でした。
クラウドクレジットペルー案件のトラブルその後
クラウドクレジットのペルー案件は小口化されたペルーの債券への投資というファンドであり、長い間クラウドクレジットの商品ラインナップの一角を占めていました。
ペルー案件のトラブルとは
トラブルと言いましたが些細なミスが原因です。
ペルーの税制の解釈をクラウドクレジットが間違えており、当初約束していた金利を支払えない、行政官庁と協議して善処するが最悪投資家に当初約束していた利回りが悪化するというものです。
このトラブル自体は、クラウドクレジットのミスではありますが、悪意性は無く、すぐに投資家に告知も行っており、個人的にはあまりクラウドクレジットを責める気はありません。
それがどうなったのかの報告メールがやってまいりました。
すまんな約束していた利回りを提供できなくなった
この結論はファンドを募集していた時期によって変わってきます。
2017年8月度償還済みのファンド
もう終わっちゃったファンドですね。1号13号15号についてはクラウドクレジットのペルー法人が損を被る模様です。払っちゃった利息を、あれは間違いでしたと今更投資家に言っても仕方ないですから妥当でしょう。
逆に言うとこのファンドに投資していた人はラッキーですね。
ペルー国内での税金がかかる前提で募集していたファンド
2~12号、14号、16号~33号、ソル建て1号の各ファンドが対象です。
こちらに関しては、利益を上乗せしていたぶんは修正して対応する。最初に募集していた条件通りの利息になります。ぬか喜びさせてすまんかったなって所です。
ペルー国内での税金が0という前提で募集したファンド
34~45号の各ファンドが対象ですが、これらに関してはクラウドクレジットが損を被るというのは行政官庁にダメと言われたそうです。
そのために、募集時に掲示していた利回りを3.2%~3.5%下回ることになります。
私の場合は…
はい、42号のファンドです。利回り11%が7.5%~7.8%に格下げです。とほほ…
このトラブル自体はクラウドクレジットのミスですが、まあしかたないよなと納得はできますが、ちょっともやもやはします。
クラウドクレジットからは距離を置きます
それはさておき、私個人はクラウドクレジットからは資金を順次引き揚げようと思っています。
理由は大きく二つありますが、一つは先の決算が大赤字だった点です。
上が今期、下が前期の決算公告です。
大赤字だったのもともかくとして、赤字幅が拡大しています。これを今後どうするかをクラウドクレジットに聞いたところの返事ですが、クラウドクレジットが取る利息を1%→2.5%に引き上げて黒字化を目指すとの事でした。
それで業績が回復するのかに私は不信を持ちました。増資成功でとりあえず倒産とかはないでしょうが、しばらく経営方針が迷走するように思えます。
理由の二つ目は、案件の魅力がなくなってきた点です。為替リスクありの案件で利回り6%とかは低いと思うのです。それぐらいだったら、国内不動産担保での案件はいくらでもあります。為替リスク以外にカントリーリスクもある商品に手を出す利率では無いと思えたのです。
クラウドクレジット自体が非誠実な会社とは思っていません。しかし他にソーシャルレンディング業者はいくらでもあるわけですから、無理して投資する必要性がないと思いますのでかんなわは撤退します。
もちろん今後にクラウドクレジットが魅力的な案件を出して来たら、いくらでも手のひらを反す準備はあります。
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