融資型クラウドファンディングと投資型クラウドファンディング……そもそも呼び名も定まっていませんが、この両者は似て非なるものです。いわゆる一般的なソーシャルレンディングは融資型クラウドファンディングです。混同しないように注意してください。
色々あるよクラウドファンディング
クラウドファンディングというものは、インターネットを介して不特定多数から資金を集めてそれを事業やその他に活用しようという、2010年代以降勃興した新しいムーブメントです。
いくつかの類型に分けられるのですが、その類型の呼び名も統一されていません。ここで少し整理しつつ紹介します。
融資型クラウドファンディング
これが一般的にソーシャルレンディングと呼ばれる類です。投資家の資金を用いて事業を行い、その事業の益で投資家に元利返済を行います。
maneoにクラウドバンクにSBIソーシャルレンディングなどが有名…というか、このブログの主記事ですから紹介は省きます。
ミドルリスクミドルリターンが狙える金融商品ですが、現状では相当程度、ノーリスクミドルリターンなのが恐ろしい金融商品です。
投資型クラウドファンディング
購入型クラウドファンディングとも呼ばれています。
これは、事業を行いたい商品を開発したい起業家に向けての投資です。
セキュリテやキャンプファイヤーなどがこの部類に入ります。投資というよりも起業家を応援するというスタンスが強い金融商品です。リターンで考えると、投資対象にはなりえない物が多いです。平たく言うと投資すると損をする可能性が高いです。
株式型クラウドファンディング
こちらは未上場企業の株を購入するというスタンスのクラウドファンディングです。投資家の資金は対象企業の、負債ではなく資本になります。
基本的に対象企業は投資家への資金返金義務はありません。
投資家は対象企業が大成功を収めて株式上場したときに初めて、キャピタルゲインを得られるというものです。
有名どころではファンディーノやエメラダなどがあります。
これはもう、投資というより投機に近いです。よっぽどの目利きがあって自信があるのならばともかく、投資としては全く勧められません。
ソーシャルレンディングは勧めますが、それ以外は勧めません
私が投資しているのはソーシャルレンディングでして、このブログもソーシャルレンディング投資を勧める内容に現状なっています(将来的にこれが続くかの保証はできません。)。
逆に言うならば、ソーシャルレンディングではない、購入型クラウドファンディングや株式型ソーシャルレンディングをお勧めは全くできません。これはおそらく将来的にも変わらないと思います。
なぜ購入型や株式型クラウドファンディングを勧めないか
理由としては単純です。金融商品として評価したときに論外と言える、期待リターンだからです。
金持ち父さん風に言えば、自分のポケットに富をもたらすのがソーシャルレンディングであり、ポケットから富を持ち去っていくのが購入型or株式型クラウドファンディングです。
自分が勧めているソーシャルレンディングで将来的に損を(私やあなたが)する可能性はもちろんありますが、現段階では得をする可能性が高いと思うために実際に投資をし紹介もしています。それとは別物だと再度強調しておきます。
なぜ購入型や株式型クラウドファンディングを嫌っているか
認めましょう。かんなわはこの両者を嫌っていますね。それはなぜか?
綺麗事を並べて、投資家の金銭欲ではなくて良心に訴えかけるように資金援助を願う姿に嫌悪を覚えるからです。
フィンテック、AI、クラウドファンディング、環境、起業etcetcといった、プレシデントや東洋経済を読んでいるビジネスマン版スイーツな層が喜びそうな単語を連ねているのも、どうなのと思いますね。まあ私に関係はないのですが。
資金をねだるのならば、相応のリターンで説得するのが正道だと思うのです。
何故にこんな記事を書いたのか
それで、そんなことを記事にする必要もないのですが、ソーシャルレンディング業界は盛り上がっています。
そうなると様々な害なす存在が現れるのが世の常です。現実的にこんなちっぽけなブログにも、アフィリエイトの誘いがあるのです。
おそらく他の大手ブログにはもっと誘いがあるでしょう。アフィリエイトに励むのも、企業がそれを利用するのもまことに結構と思いますが、それでも限度があるんじゃないのと思うのです。
なので私に誘ってくれた某株式型クラウドファンディングの会社には申し訳ないのですが、かんなわは購入型or株式型クラウドファンディングを勧めることはできません。
ブログ界隈の中でも金融関係のブログはアフィリエイト汚染は結構ひどいです。私がよく読むファンなブログでも、ばんばんとアフィリンクを張っていて、読んでて読みにくい時もあります。読者諸氏もブログから情報を得る際は、思いっきり色眼鏡をかけて接することを推奨します。