将棋漫画SOUTAが面白い件

将棋漫画SOUTAが面白い件

プロ棋戦 朝日杯のお話です。

朝日杯オープンができすぎている展開に

今週刊GENJITSUで連載されている将棋漫画のSOUTAが熱い展開になっています。

最年少でプロ入りして29連勝の時も面白かったですが、今度もできすぎの展開です。

全棋士参加棋戦の朝日杯で本線に進出して、本戦一回戦でプロ入り後すでに3戦目になる澤田戦を圧勝、続いての二回戦ではプロ最高位の佐藤天彦名人にも勝利! この展開は予想していなかったです。

勝ち方もドラマチック

連勝という結果もともかく、その中身も濃ゆかったですね。
対澤田戦は得意の角換わりから、攻めきれると読んでの一気の攻めで短手数で勝負を決めました。プロの角換わりとはこんなにも鮮やかに攻めが決まるのかと非常に勉強になりました。

そして対佐藤名人では、名人の十八番の横歩取りに正面から挑んでいます。佐藤天彦の横歩を取れるもんなら取ってみやがれ、とばかりに来たその手にのっかり、力戦形に誘導。

横歩取りですが、勝負は一気に決まらずにじわじわと優位を拡大するような展開で、波乱なく勝負を決めました。

正直こちらの方は、将棋ウオーズ1級の自分には難しく参考になりませんでした。

そして次の対戦相手はあのお方…

しかし何よりもドラマチックなのは次の対戦相手です。そう、将棋界最高位につく羽生竜王が待っています。プロ入り後の非公式戦では1勝1敗ですが、公式戦では初顔合わせです。今からが楽しみでしょうがないです。

羽生竜王の土曜日の勝ち方も面白かったですね。初戦は四間飛車対居飛車穴熊の振り飛車側という、対戦レシオは8:2ぐらいいくんじゃないの?の不利さをものともせずに完封勝ち

二戦目は藤井システムを採用してファン狂喜。しかし、両者ともにミスが出て、終わらない1分将棋での逆転逆転また逆転の泥沼からの勝利。

強さとたくましさを見せつける勝ち方で、羽生ファンの自分はうれしかったですし、中盤からの四間飛車の捌き方や、二戦目の終盤戦は参考にもなりました。

できすぎているトーナメント表

藤井四段を主人公にしている作品を見ているようなトーナメントですが、羽生竜王を主人公にしても成り立つトーナメントです。

当日はおそらく、将棋ファンメディアのみならず一般メディアも巻き込んだ狂騒曲になると思います。2/17は決勝戦よりも正直、準決勝の方が注目を集めるでしょう。

もちろん逆の山にも3人のタイトルホルダーをはじめ、いずれ劣らぬ強豪が名を連ねているので、いい将棋になると思いますが、注目度ではどうしても落ちちゃうのが仕方ない所です。

私とすると、朝日杯は棋譜中継をしてくれるし、短時間の棋戦なので実戦的な参考にしやすくもあるので将棋的に純粋に楽しみなのと、見る将的な楽しみも持っています。

個人的には羽生竜王が結構採用率の高い藤井システムを藤井戦で採用してくれればうれしいですね。いや、私は居飛車側の人間ですけど、将棋ウオーズで相手の得意戦法が居飛車穴熊の時は藤井システムを採用したりしていますので、興味があるんです。あとは単純に苗字つながりの面白さですね。

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