保険不要論 私の場合
保険なんて基本的に要らないという話です。ここでいう保険はいわゆる生命保険に限って話しています。
生命保険は必要か
生命保険、加入者が死んだり、要介護状態になったり、重病になった時の生命保険は不要です。少なくとも私には不必要ですし、若年層である程度の貯金が無い人やよっぽど重病になる確信がある人以外は入らなくても問題がないはずです。
私個人に関していうと、20代の頃から入る必要性を感じていなかったので一切その手の保険には入っていません。正確にいうと20代半ばまでは、母が掛け捨ての共済に私名義で保険をかけていましたが、それもとうの昔に辞めています。
生命保険に入らずに得たもの
このサイトによると年収3~500万円の平均で月に1.63万円を支払っているそうです。大卒の22歳で加入して42歳の誕生日までこの額を払い続ければ、1.63万円×12か月×20=391万円を支払っている計算になります。
私の年収はずーーっとこの間(の下の方)でしたし、年末調整での返還分などを含めて、多少安く申し込めたとしても350万円を払わずに済みました。事実として私は350万円得しています。結果論で言えば払わずに正解でした。
運よく大病にかからなかったのは事実
生命保険のお世話になるほどの大病にかからずに済んだのを、究極で言えば運が良かったからです。じゃあ、運よく大病にかかるかどうかを判別できなかった、若い時分で保険に入らないという判断が合理的かどうかが次の問題になります。
前提としてですが、客観的に見て私は健康な肉体を持っていました。大きな病気にかからないという予測は妥当だったと思います。
また当時は親も健在で、いざというときには実家に逃げ込むという選択肢、人的つながりの充実もありました。予測不可能な事故に巻き込まれたとしても、その瞬間から食うや食わずにならずにすむ環境があったのは大きかったです。社会に出ても、目に見えない形で親の庇護はまだありました。
社会人4~5年ぐらいでの貯金額
自分の長所だと思いますが、私は無駄使いしません。社会人二年目に軽自動車を購入しましたが、それ以外は大きな出費なく生活しました。おかげで社会人生活4~5年目ぐらいで200万程度の貯金は普通にありました。
仮に大きな病気や事故にあったとしても、当座をしのぐことができるだけのたくわえができました。
結論としてですが、私の場合は27歳ごろまでは親が掛けてくれていた共済で最低限の補償をして、その後は保険を一切しないという選択が、当時の判断としても、結果論の判断としても最も良い選択でした。
保険不要論 一般論
金融商品として保険を見ると損をするのが前提の商品
保険は入れば入るほど損をする商品です。当たり前の話ですね、保険会社は加入者から掛け金を集めて運用して、その差益が収益になる業種です。
保険は入れば損をする…だけども何かあった時は頼りになるそんな商品です。
これが前提です。ここから何かあった時に安心だから入ろうと考えるのは、その人の価値判断です。
高額の補償はいるのか?
しかし、保険に入った所でカバーしてくれる金銭的な保障はたかが知れています。逆に高額の補償を貰えるようにすればその分保険金は跳ね上がります。
そもそも一定額以上の医療費は高額医療費制度があるので、保険が無くても対応ができます。
高額の補償は不要です、低額の補償があればそれで事足りるのです。
この低額の補償金…私はそれを200万程度と判断しました…があれば、それで賄えるので保険に入る必要はなくなります。
公的な保険制度には絶対に入る、そして利用する
やはり民間の保険に入る前に、利用できる公的な制度はきちんと理解するべきでしょう。公的な保険には絶対に入るべきですし、利用できるのなら利用するべきです。
私のこの辺の意見は評論家の山崎元氏の意見に影響されています。影響を受けているというか、氏の著作を読んで、私がしていたことが肯定されたように思い嬉しかったのが出発点です。
少なくとも若く収入が低い層が高額の保険に入る必要は基本的にありません。せめて掛け捨ての共済にすませておきましょう。