2017ドラフトを考える1

ドラフトの評価の決め方

2017年のドラフトが終了しました。ドラフトの評価について考えてみました。

正論

まずはドラフトの評価に関しての正論ですが…

ある程度時間がたたないとドラフトの評価のしようがない。期待された選手が活躍できなかったり、無名の選手がトップスターになるなんていくらでもある話です。5年後、いや10年後に振り返って評価してもいいのではないか。

正論は非現実論

この正論自体はぐうの音もでない正論です。まことにその通りです。ただドラフトの評価を正確にしようと思うのならば、全ての選手が引退するまで待たなければなりませんし、もっと言うならば監督緒方孝一の評価が定まるまで、1986年のドラフトの評価は出来ないことになります。

さすがに正論は時間がかかりすぎです。現実にチーム戦略の見直しとかをする上に置いて、PDSのサイクルを早めるにおいてこの時間の概念は重要です。

実際、中日においては、主導した社会人選手中心のドラフトが結果を出してないのを理由(の一つ)として、落合前GMは事実上の解任を迫られました。ドラフト結果を早期に評価するシステムは必要とされています。

ドラフト直後の評価の意義

というわけでドラフトの評価を早期に行うのにも一定の価値はあります。なので、選手が入団すらしていないこの段階で各球団の評価をしてみます。

ドラフト直後評価について

ドラフト直後に各球団の評価をすることをドラフト直後評価と仮称します。

前提となる思想といくつかのフィクション

このドラフト直後評価に関しての前提となる思想とフィクションですが…
・実際にどの選手がどれぐらい活躍するかを事前に見定めるのは難しい
・世間で評価されている選手は活躍する可能性が高い
・補強ポイントよりも、今ドラフト市場にいる良い選手を取ることを優先すべき

こういった思想とフィクションが前提になります。

ドラフト時点の立ち回りで、上手く上位の(力があると世間で言われている)選手を獲得できたかどうかを見る指標です。

独自路線を行くドラフトより、最大公約数的なドラフトの方が点が高くなりますし、下位指名で無名選手を発掘する事は評価されない限界があります。

ドラフト直後評価のやりかた

やり方はちと面倒です。まずいくつかの野球メディアを用意します。用意する野球メディアの条件ですが、ドラフト候補生を30~40人程度をリストアップしていて、その選手間を最低3段階でランク付けしている事です。

そのリスト付の中で上位12人の仮想ドラフト一位選手に3点×12、その次の12人を仮想ドラフト2位の選手として2点×12、その次の12人が仮想ドラフト3位選手で1点×12を付与する。それを各メディアごとに行い、合計点数をメディアの数で割る。

これで導いた点数を評価点として、各球団が指名した選手が獲得した選手の評価点で順位を決めました。

候補選手評価点のつけ方

今回に評価点のつけかたに用いたのは3メディアです。読んでいただければわかりますが、一位の中でも競合一位的な人物への評価点の割り振りは少し基準がないです。
また指名されなかった選手などにも評価点は割り振っています。

野球太郎

ドラフトヲタのマストアイテムの野球太郎ナンバー024を利用しました

1ページを独占して紹介している選手10人を1位級と評価、その中で最も高い評価のA+の安田を4.5点、A評価の6人(清宮、田嶋、中村、鈴木博、石川、東)を3点、B評価の3人(近藤、鈴木康、馬場)を2.9点と設定。

1/2ページを割いているのが10人、これがドラフト1位2人とドラフト2位人分と評価。ドラフト1位の点数を1人当たり2.4点(36点-4.5点-3点×6人-2.9点×3人)×2の4.8点、2位の点数を2点×8人の16点、4.8+16÷10=2.08点と評価。これが田中英、増田、草場、鍬原、山口、斎藤大、村上、宮本、高橋遥、西村になります。

最後に1/6ページを割いている13人の中から最も高いB+評価を与えている13人を、ドラフト2位4人と3位9人と設定、4人×2点+9人×1点=17点 17点÷13人=1.3点と評価したのが、清水、金久保、本田、牧、山本拓、西川、宮川、宮台、椎野、小林遼、楠本、島田、藤岡になります。

小関氏公式ホームページ

元祖ドラフトヲタの小関氏の公式ホームページも利用しました。

ここはわかりやすかったですね。一位候補の12人にそのまま各自3点を付与、2位候補の14人は2位12人と3位2人がいるとして、2点×12+1点×2=26点 26点÷14=1.85を各位に付与。
3位相当の13人は残った3位ポイント8点を13人で割った0.76点を付与しました。

ホームラン2017年 11月号

数あるドラフト雑誌の中でも大学野球に強いイメージがある雑誌です。

見開き4pを占めて紹介した清宮に5点、2pを使って紹介した中村、石川、東、近藤、楠本、田島、鈴木博、福田に2.9点、1pを使って紹介している28選手(清水、桜井、本田、増田、安田、徳山、西浦、村上、山口、田中、馬場、島田、宮台、笠松、岩見、鍬原、山崎、高橋礼、椎野、宮本、鈴木康、田中俊、西村、渡辺啓、柏原、斎藤俊、藤岡、岸田)に1.56点を付与しました。

↓が表計算ソフトで計算したリストになります。今回は3メディアしか使ってませんが、このメディア数を増やせば客観性は増すと思います。

2017ドラフト

まとめ

  1. ドラフトの評価は時間がたたないと下せない
  2. しかしドラフト直後に評価する客観的な仕組みも必要
  3. 評判の高い選手をどれだけ獲得できたかで評価するドラフト直後評価を考案
  4. 評価点のつけかたでいくらでも偏りそうな評価方法だが、一定の価値ある評価になるのでは?

具体的な2017年のドラフトの評価は次の記事で…


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